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執筆者の写真大宮 Upbeaut

ピコレーザーとは?

更新日:2月15日

2022年12月22日

※2024年2月より大宮院では取り扱いの種類をエンライトンⅢからエンライトンSRへ変更しております。


従来のシミ治療にはQスイッチレーザーといわれるナノ秒(10億分の1)レーザーが用いられてきました。


UBCLINIC大宮で使用しているエンライトンSRに使用されるピコ秒(1兆分の1)レーザーは、より短いパルス幅での照射が可能となった治療器で、肌治療に適した細かな設定ができるように開発されました。結果、従来と比べて痛みを抑え、薄いシミの治療が可能となりました。


エンライトンSRは肌治療に適した細かな設定ができ、厚生労働省とアメリカFDA(米国食品医薬品局)より承認された信頼性のある安全な医療機器です。


ピコレーザーには3種類の照射方法があります





肌の悩みや状態に応じて照射モードを使い分け、組み合わせることで治療効果を高めることができます。



ピコスポット(シミ・そばかすをピンポイントで除去)

目立つシミやそばかすに対し、ピンポイントでレーザーを照射する治療です。


照射されたエネルギーはメラニンに吸収され瞬間的に熱となりますが、メラニンが熱膨張する際の衝撃波によりメラニンを破壊するため、これまでのQスイッチレーザーと比べメラニンをより細かく砕き、皮膚を熱変性させることなく炎症性色素性沈着のリスクが少ない治療を行うことができます。


照射時に輪ゴムではじかれたような痛みがあり、数日後にかさぶた状になり(ならない場合もあります)1週間程度はシミの色が目立つようになりますが、かさぶたは1~2週間ほどで剥がれ落ちピンク色の皮膚になります。その後は一過性の色素沈着を生じることがありますが、3~6か月かけ次第に薄くなっていきます。


治療後は肌の沈静のためにエレクトロポレーションの併用をお勧めしております。


|注意事項

  • 照射直後は赤みや腫れが生じますが、翌日にはほぼ治まります。

  • テープ保護は不要ですが、軟膏での保護が必要となります。軟膏は照射料金に含まれております。

  • 照射箇所が黒く薄い膜状のかさぶたとなりますが、1週間程度で自然に剥がれます。

  • メイクは翌日以降可能です。

  • シミの状態や種類によっては照射後に瘡蓋にならない場合や色味が濃くなったり、薄くならない場合もございます。

  • すべてのシミやそばかすが1回で消えるわけではありません。

  • 1~3ヶ月間隔で治療可能です。


ピコトーニング(薄いシミ・肝斑治療・炎症後色素沈着・くすみ改善)

肌全体に低出力のレーザーをまんべんなく照射する治療です。


メラノサイトの縮小や樹状突起の短縮といったメラノサイトの活性を抑え、表皮細胞を傷つけずに沈着したメラニンを回数を重ねて少しずつ排出させるだけでなく、肝斑治療や炎症後色素沈着治療を始め、うっすらと見えるごく薄いシミも回数を重ねるごとに更に薄く目立たなくなっていき、くすみや色ムラも改善するため顔全体がトーンアップし、肌のハリや艶のアップ、キメを整えるなど、透明感のある自然な素肌になることを期待できます。照射を継続する事により、真皮内のコラーゲンが増生する事も報告されています。

肝斑治療は原則として内服薬を併用します。


また、ニードルフラクショナルRF(当院ではポテンツァ)を組み合わせたほうがより治療効果が得られるという報告、HIFU治療がアジア人の肝斑治療に有効であるという報告、QスイッチNd:YAGレーザー(1064nm)を使用した研究では、レーザートーニングと比較して同レーザーを使用したフラクショナルレーザー治療のほうが再発率が低かったという報告があります。


これらを踏まえ、当院での肝斑治療はピコトーニングにピコフラクショナルを組み合わせたピコダブルをお勧めさせていただいております。


シミやくすみを予防するためには、紫外線や摩擦によって生成されるメラニンの蓄積を防ぐケアが必要です。定期的にピコトーニングを行うことで生成されたメラニンを排出して、蓄積を予防し、美肌をキープすることができます。


|注意事項

  • パチパチと優しく弾かれるような痛みがあります。

  • 最短で2週間隔で治療可能です。

  • ダウンタイムはほとんどない治療ですが、一時的に赤みや膨疹が出る場合があります。

  • 照射後レーザーの刺激により一時的な毛包炎が生じることがあります。

  • 白斑ができる可能性があるため、照射間隔や治療は医師にご相談ください。


ピコフラクショナル(ニキビ跡の凹み・毛穴・小じわ改善)

マイクロレンズアレイを装着して強力な衝撃波(ピコトーニングのおよそ2.5倍)による点状レーザーを照射する治療です。


炭酸ガスレーザーのように肌に穴をあけ深部にエネルギーを届ける(アブレイティブフラクショナルレーザー)治療ではなく肌の表面には穴をあけず深部にエネルギーを届ける(ノンアブレイティブフラクショナルレーザー)治療のため、ダウンタイムが少ないことが利点です。


点状の傷の治癒過程と、コラーゲンやエラスチンを増生し肌を再構築することで、肌質改善や毛穴の開き、ニキビ跡、小じわに有効です。


強い痛みや長いダウンタイムがNGな方、マイルドに肌の若返りをさせていきたい方におすすめです。


ピコスポットやピコトーニングと組み合わせることで、美肌印象を引き上げながら、シミ・美白治療に相乗効果をもたらすことができます。


また、ニキビ跡や強い毛穴の開きには表面麻酔を使用し高出力での照射を行います。内出血が起こりやすく、ピコトーニングとの併用はできませんが、より高い治療効果が期待できます(肝斑がある方へは高出力の照射では悪化することがあるため、ご説明の上低出力での施術をご案内することがありますがご了承ください。)。


|注意事項

  • ニキビ跡や強い毛穴の開きには表面麻酔を使用しますが、痛みを感じる可能性があります。

  • 施術後の赤みは24時間程度出現いたしますが、長くても2~3日程度で落ち着きます。

  • 内出血が起こる可能性があり、内出血は1~2週間ほどで自然に吸収されます。高出力での照射では内出血や赤みは強く起きやすくダウンタイムが長くなる可能性があります。

  • 最短で1ヶ月間隔で治療可能です。


コンビネーション治療

1日で複数の治療を行うことでダウンタイムを短く済ませ、美白や美肌、肌質改善を強力サポートします。


ピコトリプル

ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルを同日に行う治療です。


ピコトリプルのフラクショナル照射は表面麻酔を使用しません。


ピコダブル

ピコトーニングとピコフラクショナルを同日に行う治療です。


ピコダブルのフラクショナル照射は表面麻酔を使用しません。



自宅でのケアについて

  • 治療後は紫外線を避け(日焼け止め等のサンスクリーンを徹底)、保湿を十分に行ってください。

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